OL PEJETA by Jack Davison

イギリス人アーティスト、ジャック・デイヴィソン(Jack Davison)の作品集。世界最大級のサイの保護区であるケニアのオルペジェタ自然保護区には、地球上で現存する最後の2頭のキタシロサイの母娘、ナジンとファトゥが暮らしている。この絶滅危惧種の救済手段となり得る冷凍保存精子と生きた卵細胞との体外受精成功を受け、作者はオルペジェタを訪れて、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載される記事のためにナジンとファトゥ、献身的な飼育係ザカリアを撮影した。作者は独自の視点からオルペジェタ自然保護区を見つめ、ナジンとファトゥの優美さと力強さ、悲哀を捉え、番犬、武器、ドローン、監視カメラを駆使し、命を懸けて2頭を守る飼育係たちとの精神的、肉体的な深いつながりをありありと描き出した。作者の写真を特徴づける光と影の力強い相互作用のように、この作品もまた相反するもの同士の物語となっている。人間によって絶滅の危機にさらされている種の根深い悲劇と、脆弱な自然界を保護し向上させることを目指す科学と革新が象徴する希望と楽観が対比されている。本書の売上の一部は、オルペジェタ自然保護区と遺伝子プロジェクト「Biorescue」の活動を支援するために寄付される。

プレオーダー *4月下旬入荷予定

by Jack Davison

REGULAR PRICE ¥3,850  (tax incl.)

softcover in a folded poster
44 pages
245 x 265 mm
color, black and white
2021

published by LOOSE JOINTS