イスラエル人フォトグラファー、デュディ・ハッソン（Dudi Hasson）の作品集。幼い頃から写真に魅了され、16歳で本格的に写真に取り組み独学で写真の腕を磨いてきた。以来、親密と疎外との間に渡る細い線のようなものを探ってきた。人物や場所からインスピレーションを受け、カメラと被写体、あるいはテーマとその主題そのもの、あるいは自身とカメラとの間に内面的に生じる関係性の本質に関心を寄せ続けている。愛と憎悪、喜びと悲しみ、真実と嘘、近さと遠さなどものとものの「間」にある稀有な瞬間を捉えようと試みる。本書は、異なる時間・場所で作者が撮影したポートレイト群から選んだ作品を収録。独特の美的感覚と視点を最も良く表現できている、予想もしなかった瞬間をモザイクのように集めた一作。イスラエル出身の詩人であるノーム・ノイ（Noam Noy）によるヘブライ語の詩と、その英訳も掲載。