CONGREGATION by Sophie Green

イギリス人フォトグラファー、ソフィー・グリーン(Sophie Green)の作品集。テムズ南岸のサザーク地区に多い欧米ミッション系教会から分離しアフリカ化されたアラドゥラ・スピリチュアリスト教会と、そこに礼拝に集まる人々を賛美した一作。「白い衣装の教会」と呼ばれているこの教会の信者は、毎週日曜日にミサを行い結束を維持している。グリーンのイメージは、これまで外部の目に晒されることがめったになかった生き生きとしたコミュニティに我々を招き入れる。キリスト教の一派であるアラドゥラ教会は主にナイジェリアのヨルバ族に信仰されており、この40年間でロンドンの至るところ、中でもアフリカ大陸以外でのアフリカ系教会の数が最も多いサザーク地区で日常風景の一部となった。本作は、個性豊かな参拝者たちとヨルバ語で行われる日曜日のミサの情景が織りなす豊かなタペストリーを見つめている。アフリカ系ロンドン人にとってこうした教会での集会は、同族の人々との社交や文化的な連帯感を維持していくための大切な場所である。サブカルチャーの内側で個人が共同体のアイデンティティや力をどのようにして見出しているのか、文化的な実践がどのような形で現代的でグローバルな文脈に吸収されているかといった問いを投げかける。ここでは、伝統的な服装、食事、習慣などが現代的なテクノロジーやファッションに自然な形で取り入れられている。またメインストリームではない教会は、工業地帯の跡など社会の目に触れない地域にあることが多いが、このような都市の隠された間隙に敬虔な人々が集まってくることにより活気が生まれている。さらに作者は、コラボレーションの要素が強いポートレイトを盛り込み、各教会の信徒たちとその信仰心に力を与え、互いのつながりを促進するような写真のワークショップを通じることで個々の被写体と直に関わりを持っている。男性、女性、子どもを捉えた自然主義的なイメージに織り込まれた作り込んだポートレイトが、個人のアイデンティティとその宗教的な実践の基盤になっているコミュニティとの間で繰り広げられるドラマを鮮やかに描き出している。

by Sophie Green

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hardcover 
104 pages
175 x 225 mm
color, black and white
2019

published by LOOSE JOINTS