FRIENDS IN A FIELD: CONVERSATIONS WITH RAOUL DE KEYSER by Raoul De Keyser

ベルギー人アーティスト、ラウル・デ・カイザー(Raoul De Keyser)をはじめとしたアーティスト陣による作品集。2022年12月から2023年5月にかけてベルギーのオステンドにある美術館「ミュ・ズィー(Mu.ZEE)」で開催された展覧会に伴い刊行された。

デ・カイザーはその50年近くにわたるキャリアで、日常の不可思議な出来事とつかみどころのない抽象の世界の橋渡しとなるような絵画を生み出した。本書では、デ・カイザーの急進的な画家としての実践を起点とし、この世界の脆さと無形性に対する感性と注意深さを共有する(生死問わず)様々なアーティスト陣との対話を描いている。アーティストたちはデ・カイザーと共に、自身の絵画、彫刻、紙上の作品において、世界を一種の抽象的な視覚詩として我々に提示している。

デ・カイザーをはじめ、ブルックリンを拠点にする画家のリチャード・オルドリッチ(Richard Aldrich)、アメリカ人画家であり漁師でもあるフォレスト・ベス(Forrest Bess)、ニューヨークとロサンゼルスを拠点とする画家のマット・コナーズ(Matt Connors)、オランダ人アーティストのルネ・ダニエルズ(René Daniëls)、独学のアーティストとして現在ロサンゼルスを拠点に活躍するイタリア系アメリカ人アーティストのメイシャ・モハメディ(Maysha Mohamedi)、ホノルル出身の画家レベッカ・モリス(Rebecca Morris)、アメリカ人アーティストでありながら、抽象表現主義の作家たちを数多く育てたアートディーラーのベティ・パーソンズ(Betty Parsons)、ニューヨークを拠点とするヴィジュアルアーティストのエイミー・シルマン(Amy Sillman)、オーストラリア人彫刻家のリッキー・スワロー(Ricky Swallow)、ミシガン出身のアーティストであるパトリシア・トレイブ(Patricia Treib)、ベルギー人アーティストのリュック・タイマンス(Luc Tuymans)、ロサンゼルスを拠点とするアメリカ人アーティストのレスリー・ヴァンス(Lesley Vance)の作品が紹介されている。

ロサンゼルスを拠点とするインディペンデント・キュレーターのダグラス・フォーグル(Dauglas Fogle)とハネケ・スケラート(Hanneke Skerath)、「ミュ・ズィー」のキュレーターであるイルゼ・ルーセンス(Ilse Roosense)がテキストを寄稿。

by Raoul De Keyser

REGULAR PRICE ¥10,340  (tax incl.)

softcover
160 pages
235 x 305 mm
color
2023

published by GREGORY R. MILLER & CO.