LIVE IN THE HOUSE AND IT WILL NOT FALL DOWN by Alessandro Laita + Chiaralice Rizzi [SIGNED]

Live in the house and it will not fall down」は、断片的なイメージや記憶のコレクションであり、ある人物とその他の人々、家、都市にまつわる一つの物語である。イタリア人のアーティストであり、ルイス・ボルツ・リサーチ・ファンドが最初に研究費用を助成したアレッサンドロ・ライタ(Alessandro Laita)とキアラリーチェ・リッチ(Chiaralice Rizzi)による本作は、2004年に亡くなったヴェネツィアのアーティスト、Bruno Rizzi40年以上かけて集めたイメージのコレクションをベースにしている。アーティストが使っていたヴェネツィアのスタジオで何日も過ごした作者は、長い歳月をかけて積み重ねられていった紙片、ポストカード、写真などからなる幾つもの山の成り立ちを支えている繊細な地質学的なルールに介入していった。元々縛り付けられていた場所から解き放たれ、一冊の本として新しい順番に従って並べられたイメージには、海上に浮遊するこの都市の優しい流れと共に歩んできたアーティストの人生の軌跡を読み取ることができる。

キアラリーチェ・リッチ( 1982年生まれ)とアレッサンドロ・ライタ(1979年生まれ)は、ヴェネツィア建築大学(Istituto Universitario di Architettura di Venezia)でヴィジュアルアーツを学んだ。2010年から2015年にかけて二人は、ルイス・ボルツとエイドリアン・パーチの下でティーチング・アシスタントを務めている。彼らの作品の主なテーマは、風景、記憶、表現などである。ルイス・ボルツは、彼らのプロジェクト「Live in the house and it will not fall down」に編集として参加している。

アメリカ人アーティスト、故ルイス・ボルツ(Lewis Baltz)の描いたビジョンとその思い出に敬意を表して設立された「 Lewis Baltz Research Fund」は、学術的な研究から出版、パフォーマンスやインスタレーション・アート、動画や映画製作から実験的なデジタル作品までを含むがこれに限られない、あらゆる表現分野におけるプロジェクトの立ち上げから制作の実現、宣伝までを支えるに足る潤沢な助成金を毎年提供している。その目的は、写真を通じて社会的・政治的問題に対するアーティストの視点を提示することに成功したルイス・ボルツのコンセプチュアルな作品の持つ、知的な厳密性を反映するプロジェクトを支援することである。この基金の受賞者は、アートコレクターのMark McCain、ギャラリストのTheresa LuisottiとThomas Zander、アーティストのSlavica Perkovic、「MACK」ディレクターのMichael Mack、「LE BAL」ディレクターのDiane Dufourからなる委員会メンバーによって選出される。

by Alessandro Laita + Chiaralice Rizzi

REGULAR PRICE ¥6,050  (tax incl.)

softcover
136 pages
200 x 250 mm
color, black and white
2016

SIGNED BY ALESSANDRO LAITA AND CHIARALICE RIZZI

published by MACK