プリツカー賞受賞の建築家であるレム・コールハース（Rem Koolhaas）の作品集。

オランダの「OMA（Office for Metropolitan Architecture）」とその創設者である作者が、活動の初期の20年間に生み出した作品を紹介する一冊。その先見性のあるデザインの数々を、洞察に満ち、時には詩的な文章とともに収録する。

作者とグラフィック・デザイナーのブルース・マウ（Bruce Mau）による独創的なコラボレーションで実現した本書は、建築プロジェクト、写真、スケッチ、日記の抜粋、個人的な旅行記、おとぎ話、寓話、そして現代建築と社会についての批評的エッセイが織り交ぜられており、まるでグラフィックが奏でる序曲のようである。

タイトルは本書の骨組みも著しており、プロジェクトとエッセイがその規模に応じて並べられている。「スモール」と「ミディアム」が家庭から公共までの問題を扱うのに対し、「ラージ」は作者が言うところの建築文化領域における「ビッグネス」に焦点を当てている。「エクストラ・ラージ」では、都市スケールのプロジェクトと、エッセイ「What Ever Happened to Urbanism?」、そして現代都市に関する研究を取り上げている。

本書は冒険的かつ新しいコールハース語の「辞書」であり、何百もの文学的、文化的、芸術的、建築的資料を用いた定義、解説、引用の集合である。

※本書は再版であり、1995年刊行の初版ではございません。