SCULPTURE AS PLACE, 1958–2010 by Carl Andre

アメリカ人彫刻家、詩人、ミニマリストであるカール・アンドレ(Carl Andre)の作品集。作者のキャリアをまとめた貴重な一冊。1935年に生まれた作者は、1960-70年代を通じて抽象彫刻の枠組みを再定義した。直線や格子で構成された規則的なフォーマットで有名になり、アメリカのミニマルアートの代表者として多大な影響力を誇った。1960年代の初めにペンシルバニア鉄道の貨物列車の制動手兼車掌として働き始めたことをきっかけに、芸術的な関心は詩の制作に傾いていく。詩作を通じて作者は、彫刻作品で表現したテーマを反復・拡大した。また鉄道で働いた経験は、後になって素材の選択に大きな影響を与えた。 1970年以降の作品を初めてまとめた本書には、作者が遺した作品を詳細に考察した国際的な学者による11のエッセイも収録されている。代表作である床と部屋の隅を使った作品を含む過去50年間に制作された幅広い彫刻作品群を網羅しており、木材、コンクリートブロック、金属板といった規格化された工業資材をいかに過激なやり方で使っていたかを浮き彫りにしている。さらに、未発表のコンクリート・ポエトリー(言葉の意味を排除し、形式・形態にこだわった詩)や手紙、絵葉書、一時的な印刷物の他、重要なインスタレーション作品の記録の数々を併せて読み解くことにより、コンテンポラリーアートの歴史に輝いた一人の重要なアーティストに対する理解をより一層深めることができるだろう。出版当時、現代美術館「ディア・ビーコン」を設立したディア芸術財団のキュレーターであったヤスミル・レイモンド(Yasmil Raymond)と、同じくディレクターを務めていたフィリップ・ベルニュ(Philippe Vergne)による共著。

by Carl Andre

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hardcover
400 pages
280 x 217 mm
color, black and white
2014

published by YALE UNIVERSITY PRESS