THE ALL NIGHT MOVIE by Mary Heilmann

アメリカ人アーティスト、メアリー・ハイルマン(Mary Heilmann)の作品集。回想録を美しく収めた本書は、ページ一枚一枚がそれぞれ絵画であるかのようにデザインされている。作者は、没入できるビジュアル体験がシームレスに展開されるよう、色彩、テキスト、気取らない写真、絵画の複写、歌詞を繊細に扱っている。そしてこの一冊を「言葉、絵画、写真で綴る私の人生」と作者は形容した。

8章に亘り、カリフォルニアで過ごした幼少期から1990年のニューヨークまで、作者は自身の一生を振り返り、作品の発展、友人関係、成長のきっかけとなった人生体験に関するプライベートな洞察を提供している。作者と他人物によるスナップ写真は、 ゴードン・マッタ=クラーク(Gordon Matta-Clark)、 パット・ハーン(Pat Hearn)、リチャード・ランドリー(Dicky Landry)、ジャック・ピアソン(Jack Pierson)、キース・ソニア(Keith Sonnier)、パット・ステア(Pat Steir)、ウィリアム・ウェグマン(William Wegman)、ジャクリーン・ウィンザー(Jackie Winsor)を含む、発展し続ける作者の周りのアートコミュニティのポートレイトを描く。しかしこれは本書の半分にすぎない。作者の回想録とともに、ユタ・コータ(Jutta Koether)によるエッセイと1972年から1999年にかけて手がけた絵画の調査が収められている。この非常に崇敬された、稀な本書は当初「Hauser & Wirth」と「Offizin Verlag」で出版されたが、今回マーク・マギル(Mark Magill)と共にデザインされ、復刻版として刊行された。

by Mary Heilmann

REGULAR PRICE ¥6,380  (tax incl.)

softcover
148 pages
240 x 311 mm
color, black and white
2022

published by PRIMARY INFORMATION