OBJECT LESSONS: THE BAUHAUS AND HARVARD

今なお強い影響力を持つバウハウス独自の教育方法と実践を新たな視点から紹介した作品集。

1919年に建築家ヴァルター・グロピウス(Walter Gropius / 1883-1969)が設立したバウハウスは、20世紀で最も大きな影響力を誇る美術、建築、デザインの学校である。1933年にナチスの圧力によって閉鎖を余儀なくされると、多くのバウハウスアーティストがアメリカに亡命し、その革新的な実践と教育方法を伝えた。グロピウス自身もハーバード大学の教授に就任し、バウハウスに関する資料の収集に尽力した。現在このコレクションは収蔵品数3万点を超え、ドイツ国外では最大の規模を誇る。これによってハーバード大学は、非公式ではあるがアメリカにおけるバウハウスの中心地になった。

本書は、この分野のエキスパートや新進気鋭の研究者を執筆者に迎え、バウハウスとハーバード大学の特別なつながりに焦点を当てつつ、バウハウスの織物、写真、女性アーティストによる作品など、これまであまり研究されることがなかった側面に光を当てている。一部未発表のオブジェを含む美しい図版を豊富に掲載し、魅力的な洞察に溢れた、バウハウスのファンやデザイン愛好家には垂涎の1冊に仕上がっている。

ハーバード美術館の学術・公共プログラム担当のルイス・ミラー・セイヤー・リサーチキュレーターであるローラ・ミューア(Laura Muir)が著者を務める。

REGULAR PRICE ¥7,150  (tax incl.)

hardcover
296 pages
184 x 260 mm
color, black and white
2021

published by HARVARD ART MUSEUMS

published by YALE UNIVERSITY PRESS