SILVER TOWER by Matthias Hoch

ドイツ人ヴィジュアルアーティスト、フォトグラファーであるマティアス・ホッホ(Matthias Hoch)の作品集。旧西ドイツ(ドイツ連邦共和国)は既に過去の歴史である。作者が撮った旧ドレスナー銀行の廃墟の写真は、この事実を一層痛切に感じさせる。フランクフルト・アム・マインの街で最も美しい高層ビルとされた「Silver Tower(銀の塔)」は、1978年に同銀行本社ビルとしてオープンした。建築事務所の「ABB Scheid und Partner」が建設工事を計画し、グラフィックデザイナーのオトル・アイヒャー(Otl Aicher)がコーポレートデザインを手掛けたが、2009年にドレスナー銀行がコルメツ銀行に買収されるとその本社ビルは引き払われた。2009年から2011年にかけて作者はこの廃墟を探訪し、『Silver Tower』シリーズを制作した。当時の時代性を象徴するものや、後々残されたもの、この場所の歴史などを探し求める中で、作者は綿密に構築されてきた表面やその劣化のしるし、光と影の交錯をつぶさに調べ、傷、跡、レイヤーといった痕跡をカメラを使って明らかにした。

by Matthias Hoch

REGULAR PRICE ¥5,500

softcover
124 pages
290 x 240 mm    
color, black and white
2013

published by SPECTOR BOOKS