THE HOUSE OF XAVIER CORBERÓ by Xavier Corberó
カタルーニャ共和国出身のアーティスト、ハビエル・コルベロ(Xavier Corberó)の作品集。作者はスペインを代表する芸術家の1人である。粗く削られた石、大理石、ブロンズで作られたその彫刻作品は、サルバドール・ダリ(Salvador Dalí)、マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)、マックス・エルンスト(Max Ernst)、 ジョアン・ミロ(Joan Miró)など現代のシュルレアリスムを代表するアーティストらの輪を通じて生まれたアイデアを形作ったものであるが、自身の作品も存在し、それらはロンドンのヴィクトリア & アルバート博物館(V&A)やニューヨークのメトロポリタン美術館(THE MET)などの施設や機関より広く国際的に評価されているが、バルセロナ郊外にある作者が50年以上かけて建てた自身の邸宅が、最も素晴らしいと言えるかもしれない。収入を得るたびに絶えず増築してきた迷宮のような部屋の数々、階層、建造物、アーチが連なり、地元の建築者とは朝の散歩をしながら新しいプランを練っていたという。本書は、作者の娘であるアナ・コルベロ(Ana Corberó)が編集を務め、カタルーニャのアスプルガズ・ダ・リュブラガートに建つこの家(
まもなく売却予定 / 2021年12月現在)を紹介した初めての刊行物である。
スペイン人フォトグラファー、ダニエル・リエラ(Daniel Riera)が撮影した写真とともに、建築家、リカルド・ボフィル(Ricardo Bofill)、ジョゼップ・エースビロ(Josep Acebillo)、ワールド・アーキテクチャー・フェスティバルのプログラムディレクターを務めるポール・フィンチ(Paul Finch)、アーティストでありジャーナリストのセリア・リッテルトン(Celia Lyttelton)、「Ricardo Bofill Taller de Arquitectura(RBTA)」ディレクターのパブロ・ボフィル(Pablo Bofill)など長年の友人であり同僚でもあった面々によるテキストを収録する他、映像作家のアルバート・モヤ(Albert Moya)によるインタビューも収められている。