MISE EN PIÈCES by Lucile Boiron

フランス人アーティスト、ルシル・ボワロン(Lucile Boiron)の作品集。アーティスト自身のポートレイト、静物、整形手術の際に撮影したイメージを組み合わせた作品。

私たちが目にしているのは断片的な残骸、コントラストとブリリアンスの効果を使って強調された輝かしい変身のオブジェである。写真家ルシル・ボワロン(Lucile Boiron)は、こうした残骸を切り裂き、手で掴み、持ち上げ、1つに集める。Mise en Pièces(引き裂く)というタイトルは現実の歪みを思い起こさせる。私たちは誰もが肉、神経、内蔵、骨、軟骨でできている。しかし、何かについて物語っている怖ろし気なイメージが暗黒に変わる時、ボワロンは現実を変容させる。彼女は光を巧みに使い、独自の視点から素材を切り取って見せる。

ブリオンは、この作品に身体を題材にした美的な遊びや現代性への皮肉めいた批評しか見ようとしない人に対し、イメージや素材を文化的な意味から切り離して理解しようとする欲望に抗うことを求めている。

by Lucile Boiron

REGULAR PRICE ¥6,160  (tax incl.)

hardcover
40 pages
230 x 310 mm
color
limited edition of 500 copies
2021

published by ART PAPER EDITIONS