FLUXUS NEW YORK AND ELSEWHERE

1960年から1970年代にかけてニューヨークを舞台に世界的に広がった前衛芸術家集団「フルクサス(Fluxus)」の活動を記録した作品集。2022年5月から9月にベルリンのギャラリー「シュテーグリッツ農園邸宅(Gutshaus Steglitz)」で開催された展覧会に伴い刊行された。1960年代にドイツで始まった「フルクサス」は、ニューヨークを中心に分散した活動が行われた。多くの「フルクサス」の作家たちは、ニューヨークに永住、または、一時的に滞在し、そこを拠点にして多くのイベントが世界各地で展開された。

その中心人物であったリトアニア系アメリカ人アーティスト、ジョージ・マチューナス(George Maciunas)は、「フルクサス」の理論、美学に強く影響を与えた。本展の展示作品は、主催者であり、アイデアの発案者であるマチューナスと「フルクサス」に参加したアーティストの多様な活動を紹介している。そのほとんどがマチューナスの友人でもあった前衛映画の巨匠、ジョナス・メカス(Jonas Mekas)の遺品であり、ニューヨークの「メリルC.ベルマン・コレクション(Merrill C. Berman Collection)」経由で「Noartcollect」に収蔵された。

本展のキュレーションを担当したドイツ人キュレーターのブリギッテ・ハウスマン(Brigitte Hausmann)による序文や、ドイツ人美術史家のトーマス・ケライン(Thomas Kellein)、ドイツ人美術史家、キュレーターのドロシー・リヒター(Dorothee Richter)によるテキストも収録。

REGULAR PRICE ¥7,150  (tax incl.)

softcover
108 pages
210 x 290 mm
color, black and white
2022

published by DISTANZ