WORKS IN EXHIBITION 2011-2020 by Walead Beshty

ロサンゼルスを拠点に活動するイギリス人アーティスト、ワリード・ベシュティ(Walead Beshty)の作品集。作者の幾何学的かつ抽象的な作品の多くは工業的に制作され、それはミニマル・アートの定式を想起させるものと言える。しかし作者は、自身の作品が展示空間や閲覧者との相互作用によって発展してゆく自律的な物質だと考えていない。どのように製作され、輸送され、インストールされ、展示され、見られ、販売され、議論されるのかという長大なシステムの文脈上に作品を配置する。作者の作品は、その相互依存的な関係性を明らかにしている。作品はその起源を記録し、それが機能するためにシステムから受ける影響も明らかにする。例えば商品として、意味の担い手として、輸送手段として、ニュース記事として、あるいはフェティシズムやリサーチの対象として。そうして作者は、美術的作品が内包する根本的な矛盾を取り上げながら、作品が組み込まれ、価値付けされ、販売される文脈にも向き合う。その要素が互いに影響を与える様は、美術の自由さがもたらす活発な関係性として、同時にシステムの制約として、作者の展覧会で体験することができるのである。

by Walead Beshty

REGULAR PRICE ¥6,500

softcover
376 pages
210 x 160 mm
color, black and white
2020

published by WALTHER KÖNIG