アメリカ人映画監督、パフォーマンス・アーティストであるバーバラ・ルビン（Barbara Rubin）の作品集。1960年代にニューヨークのアンダーグラウンドシーンに登場し、10代にして瞬く間にその世界の重要人物の一人となった。作者の先駆的な1963年の二重写し映画「Christmas on Earth」には煽情的でありながら時代の先を行く美意識が発揮されていた。作者はジョナス・メカス（Jonas Mekas）やアンディー・ウォーホル（Andy Warhol,）と一緒に仕事をし、ボブ・ディラン（Bob Dylan）をアレン・ギンズバーグ（Allen Ginsberg）に紹介し、ウォーホルとThe Velvet Undergroundを繋げた。精力的に活動と旅をした一時期に、作者は映画とアンダーグラウンドについての情熱的な手紙を幾つもメカスに送った。『Film Culture』誌第80号となる今回の特別版は、未発表のメカス宛ての手紙に加え、作者のインタビュー、あの名作の続編として制作される予定だった「Christmas on Earth Continued」の台本も収録。本書は2018年7月6日から22日にベルリンのsilent green Kulturquartier、SAVVY Contemporary、Arsenal – Institut für Film und Videokunstで開催された展覧会、フェスティバル「Edit Film Culture!」に伴い刊行された。