KISS ME I'M DYING by Brad Phillips

カナダ人アーティスト、ブラッド・フィリップス(Brad Philips)の作品集。1年の中でも最もロマンティックな月といえば2月だが、本作『Kiss Me I’m Dying』のリリースもこの月だった。収録されているペインティングは、山のようにある使い古された言い回しや陳腐なセリフから取られたものである。バンパーステッカーや刺繍入りの枕カバーに見られるような皮肉交じりのスローガンから、いかにも人間嫌いの人物が言いそうな冷ややかな冗談まで種々様々だが、言葉の内容といかにかけ離れた表現をするかを作者は楽しんでいる。商業的なフォント、鮮やかな色合い、文字を切り貼りした脅迫状を思わせるレタリングに、セックス、自殺、欠点、自虐に関するの低俗なメッセージが組み合わされている。人を居心地悪くさせることや不条理をこよなく愛する作者は、テキストとイメージが持つ直接性を希求しながら、そのどちらともつかないところで作品を作っている。解釈のずれや不一致を引き起こすこの「言葉遊び」からは様々な意味を読み取ることができる。作者のテキストはイメージに、イメージはテキストに変化する。

ノバスコシアに 1カ月滞在しました。何もない田舎です。何もしないでいようと思って、ガールフレンドと一緒に行きました。でも、私は双極性障害で薬も飲まないので、だんだん退屈してきました。それで、紙だけは沢山あったので、こういうバカバカしいポスターを作り始めました。雑誌のNew Yorkerに出てきそうな言葉。単純に笑えて何となくシニカルな感じもする、陳腐な語呂合わせです。」- ブラッド・フィリップス

by Brad Phillips

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hardcover
80 pages
150 x 190 mm
color
2016

published by STANLEY/BARKER