国際的アーティスト集団「darktaxa-project」の作品集。2019年にドイツ人写真家のミヒャエル・ライシュ（Michael Reisch）によって創設されたグループである「darktaxa-project」は、フォトグラメトリー（写真測量法）、AR（拡張現実）、3Dスキャン、AI（人工知能）など、新しいデジタル加工プロセスを用いて、写真とポスト写真の境界において芸術的かつ理論的に作品を制作し活動している。

高解像度から低解像度まで、人工知能（AI）からデジタルごみまで、隠蔽記憶から信仰書まで、内在的自己からポストヒューマニズムまで、ポスト写真の条件からテクノスフェア（技術圏）、アンデッド写真からフォトグラメトリーまで、反省的メディアの社会批評からセルフ・セラピー、Googleハッキングから転用（détournement）まで。

本書は、「darktaxa-project」の作品群に関する広大なヴィジュアル資料が収められているほか、ステートメント、テキスト、チャット履歴、スクリーンショット、スローガン、ファウンド映像、ミーム、対談、インタビュー、デジタル技術が組み込まれたものが収録されている。