アメリカ人アーティスト、ダレン・ベイダー（Darren Bader）の作品集。本書は作者による「Scott Mendes」コミック3部作の第2巻である。元々2019年に開催された「ヴェネチア・ビエンナーレ」のため構想した「Mendesian」の世界を再構築したものである本書は、読者を匿名の未来、鯨の腹、現代のマンハッタン、そして木星の近くのどこかへと誘っていく。作者の他の作品同様、読者は様々な奇妙さ、瞑想の時間、物事の再文脈化を経験することとなる。5つの実在したオリジナルの広告も掲載されている。

本書は、ベルリンを拠点にアート関連出版の保護と振興を目的とする組織「Archivorum」が企画する出版プロジェクト「Archivorum × M」とのコラボレーションにより刊行された。本書の前巻は2019年の『Scott Vendes’s Menice』、次巻は2022年に『Scott Mendes’s Endive & Lace』と題し刊行予定。