フランス人アーティスト、ダヴィッド・ラプノー（David Rappeneau）の作品集。作者にとって初めての作品集となる一冊。

「...そしてダヴィッドの新たな作品集を手に入れた。まだ、夢中だ。まだ取り憑かれている。ジミー（Jimmy）は何年も前に彼の作品を見せてくれた。ブリュッセルだったか、パリだったか？時間を忘れて見た。その後、公園でハイになった。それが最善だったんだと思う。ガーゴイル（※註1）に変な名をつけた。墓地にショッピングバッグを置き、ジミーはベルニーニ（Bernini）について何か言っていた。私は『ミャオ』と言った。そして『ペイトン（Peyton）みたいだけどセクシーだね。』と言った。アニメとポーンハブ（PornHub / ※註2）の動画とゴシック様式のイラストが全部一緒になってくっつき合っている。欲しい、大好きだ！シーレ（Schiele）のドローイング（1914年のエゴンの「Standing Woman in Red」だったかな）とダヴィッドの何かを並べて、その上にドージャ・キャット（Doja Cat）の「Agora Hills」をループさせて、「ああ、痛い、痛い！（Ow, it hurts!）」ってキャプションをつける。そんな傷心のムードボードみたいなインスタグラムのストーリーを書こうと思ってたんだ。でも他にやることもないし、もういいか。」
- チャーリー・フォックス（Charlie Fox）著『And the Infinite Sadness』より抜粋。

※註1 雨樋の機能を持つ怪物などをかたどった彫刻
※註2 カナダ発祥のアダルトサイト