スカンジナビア現代美術の先駆者として知られるスウェーデン出身アーティスト、マンマ・アンダーソン（Mamma Andersson）の作品集。2020年から2021年にかけて描かれた作品を収録。作者は北スウェーデンの自然だけでなく、幅広い資料写真、美術史、映画のようなイメージ、劇場セット、インテリアからもインスピレーションを得ている。本作では、仮面や彫像、塑像を通じて雰囲気やムードを探った作品を収録しており、殺風景なシルエットの中に夢の中のような神話的な質感を帯びている。モチーフからは静物、風景、インテリアといった個展的なジャンルを想起させつつ、過去・現在・未来の我々が抱く感覚を織り交ぜている。

パリのギャラリー「David Zwirner」で2023年10月から11月に開催された新作絵画の展覧会「Mamma Andersson: Adieu Maria Magdalena」に伴い、作品集『A STORM WARNING』とともに刊行された。展覧会はスウェーデンの「マルメ美術館（Malmö Konstmuseum, Sweden）」、オランダの「ミュージアム・モア（Museum MORE）」で2023年から2024年にかけて巡回する。