INDETERMINACY: THOUGHTS ON TIME, THE IMAGE, AND RACE(ISM) by David Campany & Stanley Wolukau-Wanambwa

イギリス人作家、キュレーター、アーティストのデイビッド・キャンパニー(David Campany)とウガンダ系イギリス人写真家、作家のスタンリー・ウォルカウ=ワナンブワ(Stanley Wolukau-Wanambwa)による往復書簡をまとめた一冊。作者は、人種資本主義や保守的な歴史、新自由主義に基づいた視覚文化といった、抑圧的な正統主義に対する抵抗の手段として写真が持つ選択肢について、文書によるやり取りの中で考察した。写真というメディアの本質的な不確定性は、代替の実践を行う必要性とどのように折り合いをつけるのか。マスメディアが合意の上で作り上げるカテゴリーやアートの商業化を乗り越えて、可視化を実現することができるのか。写真集や写真展の制作とその受容において、即物的でブティック的な消費主義を超えた、能動的な客観性を育成するには、どのようなモデルが考えられるか。これらの喫緊の問題やその他の問いが、近年の状況を形作るきっかけとなった出来事と照らし合わせながら、思索し可能性を見出だそうと試みる作者らの精神を持って議論されている。

本書はイギリスの出版社「MACK」が刊行する、文化論者やキュレーター、アーティストが1つのテーマや作品、思考をテキストで掘り下げるシリーズ「DISCOURSE」の1冊として刊行されている。

by David Campany , Stanley Wolukau-Wanambwa

REGULAR PRICE ¥3,960  (tax incl.)

softcover
104 pages
125 x 195 mm
color, black and white
2022

published by DISCOURSE

published by MACK