120 BPM by Philipp Mueller
スイス人フォトグラファー、フィリップ・ミュラー(Philipp Mueller)の作品集。作者はチューリッヒにおける今や世界最大のテクノパーティ「ストリートパレード」の初開催時や、アンダーグラウンド・レイヴ、パーティ、クラブのバックステージやプライベートなイベントでの親しげな様子など、場所やシチュエーションを問わずその場を生々しく撮影し、様々な雑誌に寄稿することで、1990年代初頭のスイスにおけるテクノシーンの黎明期を追った。
本書のタイトルである「120bpm」は、クラブトラックの1分あたりの拍(ビート)数である。スイス国内で、若者にとって最後の偉大なるムーブメントの一つとなるべくテクノが急激に成長した時期を、作者は前のめりに凝縮された写真のシークエンスで刻んでいる。そしてそれは、ナイトライフやクラブ、エレクトロニック・ダンス・ミュージックにおけるこれまでの革新的な出来事に、深い痕跡を残している。
本書は作者の写真のほか、レイヴ雑誌やファンジンからの切り抜き、また初期のシーンを築いたレイバーたちによる生の証言が収録されている。
記事:長い間忘れ去られていた90年代レイヴシーンのクラブキッズたち(VICE Japan)
by Philipp Mueller
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