MAEGHT UNIVERSE
スペイン人彫刻家、エドゥアルド・チリーダ(Eduardo Chillida)と同時代のアーティストたちを紹介する作品集。1990年代に自作を展示すべくチリーダが設けたスペインの「チリダレク博物館(Museo Chillida Leku)」で開催された展覧会に伴い刊行された。チリーダの生誕100周年を記念するプログラムの一つであり、企画の最初を飾る道しるべ的な内容となる。
歴史的に重要とされるディーラーであり、世界で最も重要な彫刻作品コレクションを数多く有する「アイメ・マーグ財団(Fondation Maeght)」を設立したアイメ・マーグ(Aimé Maeght)とその妻マルグリット・マーグ(Marguerite Maeght)が本展を支援し、所蔵する芸術家たち全17点の作品を紹介する。夫妻は20世紀を通じて彫刻という芸術の進化を促し、唯一無二でありしばしば物議を醸すほどのヴィジョンを持つモダニズムの芸術家たちを支持した。夫妻の娘であるイザベル・マーグ(Isabelle Maeght)、エドゥアルド・チリーダの息子であるイングナシオ・チリダ(Ingnacio Chillida)、美術ライターであるフアン・クルス・イゲラビデ(Juan Kruz Igerabide)によるテキストが、チリーダとそのディーラーが残した2つの遺産について詳しく述べる。
アーティスト:アレクサンダー・コールダー(Alexander Calder)、アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)、パブロ・パラスエロ(Pablo Palazuelo)、ジョルジュ・ブラック(Georges Braque)、フリオ・ゴンサレス(Julio González)、ジャン・アルプ(Jean Arp)、バーバラ・ヘップワース(Barbara Hepworth)、アントニ・タピエス(Antoni Tàpies)、ジョアン・ミロ(Joan Miró)、マルク・シャガール(Marc Chagall)