TALES OF ESTRANGEMENT by Effie Paleologou

ロンドンを拠点に活動するギリシャ人アーティスト、エフィ・パレオログ(Effie Paleologou)の作品集。本書は、ロンドンとアテネという作者にとって故郷に近い2つの場所の神秘的で断片的な景観を想起させる写真をまとめた1冊。作者は夜間に制作活動をすることで、アイデンティティが曖昧かつ不確かになり、思い入れのある第三の架空の舞台を思い起こす。作者のイメージは、親しみやすい感覚に満ちているが、代替現実で生じる不確実性や脆弱性の状態にも等しく従順である。住民のいないハイブリッドな都市は、静かでありながら不思議な響きをもっている。作者は、過渡的な空間や境界的な空間を現代的なマッピングでもたらす。駅、ホテル、駐車場、港、空港など、出会い、出発、消滅、そして終わりが永遠に続く場所に惹かれている。都市の幾何学模様に投影される影や人工的な光は、幻想的な場面や不気味なムードを写し出している。ここが故郷であるならば、そこには落ち着きのない劇場も存在する。疎外感も親密感が、ここに共存するのである。

アイルランド人作家ブライアン・ディロン(Brian Dillon)とイギリス人作家イアン・シンクレア(Iain Sinclair)によるエッセイも収録。

by Effie Paleologou

REGULAR PRICE $58.00

hardcover
112 pages
272 x 332 mm
color
2022

published by MACK