THE EXTREME SELF by Shumon Basar, Douglas Coupland, Hans Ulrich Obrist

イギリスを拠点に活動する作家であり思想家、評論家のシュモン・バサール(Shumon Basar)、カナダ人小説家であるダグラス・クープランド(Douglas Coupland)、キュレーターであり、ロンドン「Serpentine Galleries」のアーティスティック・ディレクターを務めるハンス・ウルリッヒ・オブリスト(Hans Ulrich Obrist)による作品集。

本作は、いかにして我々が別の何かに変わってきたかを見せる、新しいタイプのグラフィックノベルである。自分の外側の世界がより分からなくなり不確かになっていくにつれ、自分の内側の世界が再構築されていく様子を描いている。突然のパンデミックの到来は、世界を21世紀へと加速させていった。今や、人生とはデータとウイルスという目に見えない2つの力に支配されている。果たして我々は、ここまで早く大きな変化に対応できるのだろうか。シュモン・バサール、ダグラス・クープランド、ハンス・ウルリッヒ・オブリストによる前日譚『The Age of Earthquakes: A Guide to the Extreme Present』は、瞬く間にカルト的な人気を博した。「メデイアの狂気を媒介するもの」「デジタル世界に対する我々の気持ちを抽象的に表現したもの」と評される。この本のように、本書『The Extreme Self』もまた、スワイプする速さで喜劇と災難とを崩壊させる力を持つ。眩いばかりの画像群は、名だたるアーティスト、写真家、技術者、ミュージシャンなど70人以上から提供されたものであり、ロンドンを拠点とするデザインチーム「Daly & Lyon」によるキネティックなデザインが、ミームの言語を一つのマニフェストへと昇華させている。タイムリーな14章で構成されている本書は、名声と親密さ、仕事後と新たな群衆、アイデンティティ・クライシスと永遠、これらを通して巡っていく。この本は、「あなた」に本当に起きていることにまつわる、驚くほど刺激的なポートレイトなのである。

最近、頭の中が変だなと思っていたら、この本に答えがありました。『The Extreme Self』は、あなた自身が気づかないうちに、どのように別の何かになってしまっているかを示す新しいタイプのグラフィックノベルです

by Douglas Coupland , Hans Ulrich Obrist , Shumon Basar

REGULAR PRICE ¥2,420  (tax incl.)

softcover
256 pages
110 x 180 mm
color, black and white
2021

published by WALTHER KÖNIG