17 by Takashi Homma

日本人写真家、ホンマタカシの作品集。本作は、2023年にアーティストの靈樹(ライキ / Raiki Yamamoto)を広範に撮影したフォト・エッセイである。

2006年生まれの靈樹の作品は、絵画、彫刻、インスタレーション、パフォーマンスなど領域を超えた多岐にわたるものであり、2022年には「galerie tenko presents」で初個展「Untitled 1」を開催している。同ギャラリーは、キュレーターである点子(中島点子 / Tenko Nakajima)が主催・運営する新進気鋭のギャラリーであり、東京のオフサイト・スペースで国際的に活躍するアーティストを紹介するプロジェクトである。

靈樹は東京と鎌倉を拠点に2都市を行き来しながら活動し、先述の個展のほか、2022年に巣鴨にあるアートスペース「4649」にて「Group Show (2022)」、2023年には「agnès b. galerie boutique」で「『elective affinities』展 Part I」などのグループ展にも参加している。

ホンマは、日本を拠点に活動する現代写真家の中で最も重要な人物の一人である。東京の郊外、都市部、その周辺の風景、そしてそこに居る人物のニュアンスを写真で描き、故郷である東京を優しくも思慮深い言説をもって探る。これまでに多くの写真集を刊行しており、1999年には作者の代表作であり傑作とも謳われている『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』(1998年光琳社刊)と同作に伴うプロジェクトで第24回(1998年度)木村伊兵衛写真賞を受賞している。

本作は、ニューヨークを拠点とする出版社「DASHWOOD BOOKS」とホンマの初めてのコラボレーション作品集である。2024年秋には、同出版社と、同じくニューヨークの出版社「SESSION PRESS」との2社共同刊行により、日本の文化人を撮影したポートレイト写真集『Portrait of J』を発表予定である。

インタビュー:ホンマタカシが靈樹を写した最新写真集 - NYの担当編集が語る、新たなミューズをとらえた一冊『17』(GINZA)

FAIR, BOOK SIGNING & EXHIBITION

Fair for「17
会期:2024年7月19日(金)- 8月6日(木)
時間:営業時間に準ずる
場所:代官山 蔦屋書店 2号館1階アートフロア
※本イベントは終了いたしました

Book signing for17 by Takashi Homma & Raiki Yamamoto
日程:2024年7月20日(土)
時間:15:00 - 17:00
場所:代官山 蔦屋書店 2号館1階アートカウンター
ゲスト:ホンマタカシ、靈樹
詳細
※本イベントは終了いたしました

Exhibition | 山本靈樹 Sober Age
会期:2024年7月13日(土) - 8月11日(日)
休廊日:月・火・水曜
時間:13:00 - 18:00(日曜日のみ - 17:00)
場所:4649
詳細
※本展は終了いたしました

by Takashi Homma

REGULAR PRICE ¥7,920  (tax incl.)

softcover
128 pages
176 x 254 mm
color
limited edition of 1,000 copies
2024

published by DASHWOOD BOOKS