CAMERA GIRL by Sharon Smith
ニューヨークを拠点に活動するアメリカ人フォトグラファーであり占星術師、シャロン・スミス(Sharon Smith)の作品集。1979年ニューヨーク、28歳の写真家であった作者は、ニューウェーブ・ミュージックシーンの中心だったイーストヴィレッジのクラブ、「リッツ(THE RITZ)」に入った。最初、プロムの記念写真のコンセプトをアップグレードした、出張インスタントフォトグラファーとして自身を売り込んだ。「リッツ」にはすでにシガレット・ガールが一人おり、経営陣は「カメラ・ガール」を雇うというアイデアを気に入った。その後、「サヴォイ(Savoy)」、「レッド・パロット(Red Parrot)」、「スタジオ54(Studio 54)」、「ローズランド・ボールルーム(Roseland Ballroom)」、「マーリンズ(Merlyn’s)」、「4D」、「エリア(Area)」、「パラディウム(Palladium)」、「マーズ(Mars)」、そして「ニューヨーク、ニューヨーク(New York, New York)」と呼ばれるクラブで作者は働いた。いち早くインスタントカメラをスタイルに取り入れ、「Polaroid SX-70」を携えてニューヨークのクラブシーンを切り取ったのである。
本書には、マドンナ(Madonna)、
アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、シルヴェスター(Sylvester)、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)、イギー・ポップ(Iggy Pop)、グレース・ジョーンズ(Grace Jones)、デボラ・ハリー(Debbie Harry)、そしてたくさんのクラブキッズやディスコダンサーが写る、これまで公開されてこなかったポラロイド写真がたっぷり詰まっている。「LIFE」誌の編集長を勤めていたライターであり編集者のビル・シャピロ(Bill Shapiro)と作者自身によるテキストを収録。序文はDJであるハニー・ディジョン(Honey Dijon)が著す。