EVERY KIND OF WIND, CALDER AND THE 21ST CENTURY by Alexander Calder
アメリカ人アーティスト、アレクサンダー・コールダー(Alexander Calder)の作品集。2022年11月から2023年1月までニューヨークのギャラリー「Nahmad Contemporary」で開催された展覧会に伴い、「コールダー財団(Calder Foundation)」の協力のもと刊行された。作者本人による歴史に関するテキスト、アーティスト陣やキュレーターのケリー・タクスター(Kelly Taxter)による最近の文章を収録。
「コールダー財団」の協力のもとにゲスト・キュレーターであるケリー・タクスターによって企画された本展は、革新的な芸術的アプローチや方法論に関する重要な場を作り出す際に作者が遂げた先駆的な役割を紹介するものである。
作者がモビールを発明したのは、ほぼ100年前のことである。アート作品を構成するにあたって、不確定さや観客が関与する要素を持つモビールという媒体は、現在もなお発展し続ける20世紀のアートの幅広く革命的な進化のための舞台となった。素材や重さ、規模など、彫刻の根本的性質に対する作者の飽くなき好奇心は、彫刻という媒体の伝統を、そしてそれと同じくらいに知覚に関する伝統を、空前の方法を用いて打ち砕いてみせた。作者による自身の作品についての数少ない言葉のひとつで、作者はその引き換えに得られたものには限界があり、「野外のための作品をいくつも制作した。そのすべてが風と作用し、ある種のそよ風に最もよく反応するという点では、帆船に似ている。ありとあらゆる種類の風とうまく作動する作品を作るのは、不可能なのだ」と述べている。
EXHIBITION:
カルダー:そよぐ、感じる、日本
会期:2024年5月30日(木)- 9月6日(金)
休館日:6月4日(火)、7月2日(火)、8月6日(火)
時間: 10:00 - 18:00(金/土/祝前日 10:00 - 19:00)
開催場所:麻布台ヒルズ ギャラリー
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