NY在住のヴィジュアル・アートデュオ、ハート+レシュキナ（Hart+Lëshkina）の作品集。自己表現とアイデンティティ、主観、記憶の形成といったテーマを掘り下げた一作。自己の発見と、他人から観察されているという新しい意識とが交差する瞬間を捉えたイメージは、子供から少女への過渡期に揺らぎ続けるアイデンティティを映し出している。写真の時系列はバラバラで、断片的な子供時代の記憶のように各イメージは切り離され、それぞれが一つの瞬間として据えられている。短期間での撮影にも関わらず、あるページでは幼い子供のように見えたかと思えば、次のページでは10代の若者へと被写体の少女は瞬く間に成長を遂げている。

変わっていく、彼女は変わっていく
自分で自分を引き裂き
エッジを燃やし
その変化を見つめているのだ

インタビュー：These photos bridge the fleeting gap between childhood and being a teen（DAZED / 英文）