RUMOR by Osamu Wataya

日本人写真家、綿谷修の作品集。2007年にラットホールギャラリーで開催された展覧会「Rumor」に伴い刊行された。

以下プレスリリースより抜粋

綿谷修は1963年北海道生まれ。グラフィック・デザインを学ぶため上京し、1989年よりヒステリックグラマーの写真集刊行をスタートさせるなど、アート・ディレクターとして活動すると同時に、独学で写真を撮り始めました。
91年頃から本格的に写真家として活動し始め、アムステルダムの運河沿いで過ごした日々を記録した『RIVER BED』や、終わりなき日常を綴った『Renoir』、故郷北海道の風景を切り取った『遠軽』、約一年かけて東京を撮影し600点の作品で構成した『Agenda』、ワイドラックスという古いカメラを使い横浜・寿町のドヤ街をモノクロのパノラマサイズで撮影した『昼顔』など多くの作品集を発表しています。撮影から現像まで誰にも教わることなく、一人で模索しながら作り上げたという独自のスタイルは、狩りをするように世界のイメージを切り取り、緻密な現像作業によって作り上げられたものです。

今回発表するシリーズは2005年から2006年にかけ、新宿など街の雑踏の中で人物を中心に撮影したものです。「それまで街中で人を意識して撮ったことはなかった」という綿谷は、人物を風景の一部としてではなく視線の中心に据える事で、改めて人と人との間に存在する関係性を認識し、レンズを向ける事で立ち上がる被写体との距離、視線の非対称性、そこに存在する曖昧な関係性を「風説」、「噂」などと訳される“rumor”と命名しました。
今回、その中より約12点を一辺が約120cm四方の巨大なプリントに仕上げ、展示・販売いたします。

by Osamu Wataya

REGULAR PRICE ¥1,430  (tax incl.)

softcover
40 pages
257 x 320 mm
black and white
limited edition of 500 copies
2007

published by RAT HOLE GALLERY