VOLI-NI by Ibrahim Mahama

ガーナ出身のアーティスト兼作家、イブラヒム・マハマ(Ibrahim Mahama)の作品集。2022年から2023年にかけてヴェローナの「Eataly Art House」で開催された展覧会に伴い刊行された。本書は、作者の故郷タマレで行った印象的ともいえる活動を記録した「ヴィジュアル日記」である。これは、アートは全体化するものであり、社会的進歩のためのエネルギーの触媒であるという理解に基づいて設立されたコミュニティベースのプロジェクトである。本展のキュレーターのエヴァ・ブリオスキー(Eva Brioschi)、作者の教授であり師であるカリーカチャ・セイドゥ(karî'kachä seid'ou )とセロム・クジェ(Selom Kudjie)、作者自身とベルナルド・アコイ・ジャクソン(Bernard Akoi-Jackson)による文章が掲載されている。タイトルである「Voli-ni」は「穴の中」を意味し、「Vo」は「抜く」「取り出す」、「li」は「移す」「テレポートする」、「ni」は「今ここに」と、それぞれの意味を持つ個々の助詞で構成されている。つまり、「Voli-ni」はは、現実(復興建築)または想像(アート)の入り口を介して、闇から、または敗北という失敗した過去から、救済、再生の可能性へと向かう出現を意味する。

by Ibrahim Mahama

REGULAR PRICE ¥9,350  (tax incl.)

softcover
272 pages
210 x 285 mm
color
2022

published by LENZ PRESS