MARK MANDERS – ZENO X GALLERY, 28 YEARS OF COLLABORATION by Mark Manders

オランダ人アーティスト、マーク・マンダース(Mark Manders)の作品集。2022年9月から10月にかけてベルギー・アントワープのギャラリー「ゼノイクス・ギャラリー(ZENO X GALLERY)」で開催された展覧会に伴い刊行された。本書は、作者とギャラリーとの長年のコラボレーションを概観したものであり、90年代から現在に至るまで、作者のベルギー国内外の重要な展覧会や特別プロジェクトの数々を紹介している。

1986年より作者は「建物としての自画像」という構想に沿って、インスタレーション、彫刻、紙作品やドローイングなどの作品制作を行なってきた。これらの作品は、架空の建物のメタファーであると見なし、正確な形や大きさが定まっていない別々の「部屋」に分けられている。始まりも終わりもない。作者は、粘土やブロンズ、木といった身近な素材や典型的なフォルムを用いて、時代を超えた普遍性を追求している。作者のブロンズ製の彫刻やインスタレーションは、その結果、実際に使用した素材よりも脆弱に見える。

本書には、作者が寄稿したテキストが掲載されているほか、ゼノイクス・ギャラリー」の創設者であるフランク・デメージュ(Frank Demaegd)とオランダ人美術史家、作家のマリョレイン・スポンセレー(Marjolein Sponselee)によるテキストも収録。

by Mark Manders

hardcover
262 pages
220 x 285 mm
color, black and white
2022

ENGLISH EDITION

published by WALTHER KÖNIG