THIRTEEN YEARS - THE MATERIALIZATION OF IDEAS FROM 2002 TO 2015 by Michalis Pichler [SOFTCOVER]

ドイツを拠点に活動するフォトグラファー、ミカリス・ピヒラー(Michalis Pichler)の作品集。美的感覚の境界線に関する情報をクロスレファレンスしていく一冊。本書に収録されている作者の文章、批評、芸術作品、記録は時系列にそって並べられ、いわゆる「グレーテスト・ヒット」的な作品とコンセプチュアルな詩的表現に重点が置かれている。作者は時に政治的なニュアンスを込めて様々な手法を使う。本書では作品を順に見ながらアプロプリエ―ション、ポスト・ナイーヴ、アンボーリング・ボーリング(unboring boring、転用(détournement)、落とし物(objet perdu)、イレイジャー・ポエトリー(erasure poetry)、書き込み(writing through)といった非常に曖昧に定義された手法に都度触れている。本書は作者の活動に焦点を置いた初めての作品集であり、11の論評、図版、イギリス人アーティストのジョン・ステザカー(John Stezaker)との対談、自身の文章といった充実した内容を収録し、コンセプチュアルな詩的世界を紹介しているエッジの効いた一冊。

by Michalis Pichler

REGULAR PRICE ¥4,620  (tax incl.)

softcover
240 pages
210 x 297 mm    
color, black and white
2015

published by SPECTOR BOOKS