AUTOMATED PHOTOGRAPHY

この20年、写真家は機械によって自動的に生成されたイメージを作品に取り込んでいる。厳密な意味での写真撮影から、アプロプリエーション、コンピューターによって自動化された制作まで、我々は写真を制作する工程におけるパラダイム・シフトを目の当たりにしてきており、その実践は肉眼と機械の間にある等価性に頼らない空間という概念に呼応している。

本プロジェクトは、理論研究と応用研究の中間にある。オートメーションによってもたらされた変化を、写真と視覚文化のより幅広い歴史のなかで文脈に当てはめ、自動的に生成されたイメージについて理論的に省察する必要がある一方、アーティストの技術的、美的な挑戦に対する具体的かつ事実に基づいた理解を生み出すことも不可欠である。 分析的、理論的なアプローチとこのような機械との実践的な対峙を組み合わせることで、本プロジェクトは幅広い分野の交差点を活用することに重きを置いている。

この統合はこれらのテクノロジーを用いる「プラクティカルなアプローチ」、デバイスのビジュアル的な品質と創造性のポテンシャルを分析するという「美的アプローチ」、実践的な結果を文化的、社会的、政治的な文脈に位置付ける「理論的なアプローチ」に基づいている。

REGULAR PRICE ¥6,050  (tax incl.)

softcover
343 pages
200 x 250 mm    
color, black and white
2021

published by MÖREL