DODGE AND/OR BURN by Lisa Tan

ニューヨーク出身、ストックホルムを拠点として活動するアーティスト、リサ・タン(Lisa Tan)の作品集。2023年9月から2024年2月まで「アクセレレーター・ギャラリー(Accelerator gallery)」で開催された同名個展の続編として企画され、本書は刊行された。イギリス人神経学者、自然主義者として知られるオリバー・サックス(Oliver Sacks)による片頭痛の生理的組織を表すドローイングに触発され、作者は「開かれた壁(オープン・ウォールズ)」のシステムを作り出した。

作者は、「芸術の作用、不確実性、自己の形成を考察する方法として、神経組織のネットワークと内面の生活の間で生じる交わり」に注目した。それは、作者の思考に影響を与えた3人の作家のエッセイのおかげで、本書内にて深く掘り下げられている。

精神分析家のシャルロッタ・ビョークリンド(Charlotta Björklind)とアーティストのアシエル・メンディザバール(Asier Mendizabal)は内的生活と外的生活の重なり、主観的経験とそれを表現することのずれ、心と脳の間の交渉について分析し、作家のヘイサム・エル=ワルダニー(Haytham el-Wardany)の叙述が言葉と言葉の間に生まれる呼吸について考察する。

ページの上部には、作者の映像作品「Dodge and Burn」(2021-2023年)より、モノローグを書き起こしたものが掲載されている。

by Lisa Tan

REGULAR PRICE ¥5,280  (tax incl.)

softcover
104 pages
165 x 220 mm
color, black and white
2024

published by MOUSSE PUBLISHING