リスボンを拠点に活動するフランス人アーティスト、マティア・デニス（Mattia Denisse）の作品集。作者にとって初の刊行物である本書は、リスボンのギャラリー「リアルト6（Rialto6）」で開催された展覧会に伴い制作。「モナコ新国立美術館（Nouveau Musée National de Monaco）」の協力のもと、現代美術のプラットフォーム「Pato em Pequim」と「Mousse」によって共同刊行された。

古い百科事典をキャンバスにして、作者は2020年から2023年の間に墨汁と色鉛筆を用いて作品を描いた。宇宙観、起源にまつわる神話、シュルレアリズム、空想科学的文学を相互に参照し、人生における一般的な意味や「知識の悲劇」（終末論的天変地異説と人類学的愚劣の融合）について熟考し結論に達しなかった答えを提示している。表紙には、それぞれ一冊ずつ異なるマーブリングが施されている。英語 / ポルトガル語併記。