2G No. 80 FALA ATELIER

スペイン発の建築雑誌「2G Magazine」第80号。本号では、ポルトガル人建築家のフィリペ・マガリャンイス(Filipe Magalhães)、アナ・ルイサ・ソアレス(Ana Luisa Soares)、スイス人建築家のアーメッド・ベルホジャ(Ahmed Belkhodja)という若い建築家らが2013年に立ち上げたプロジェクト「fala」を特集。このプロジェクトを特徴づけるのは強い自律性、あるいは独立した建築言語を作り上げてゆくという方向性である。独自のスタイルを獲得するプロセスは、コミッションを繰り返すということでもある。ポルトにおけるリノベーション案件の多くは、不動産投機で一山当てようとする個人投資家によるものであり、2008年の経済危機以降、ポルトとリスボンのダウンタウンは急激に高まりを見せる観光ブームと向き合わなければならなかった。政府による解雇禁止やゴールデンビザ(※註)の容易な取得などの法案が、投機運をさらに高めることになった。だからこそ、falaのプロジェクトのいくつかは、そのような案件と同様の方向性を示しているように見えるのかもしれない。メインの空間から付加的な機能を取り除き、空間をゾーン分けし、小さな庭の風景を臨む窓を持っている。

掲載内容:
Do Not Copy. Tibor Joanelly / Post-possible Architecture. Pedro Bandeira / The Pictures Generation. Kersten Geers / House for Three Generations, Marco de Canaveses / House in Paraíso, Porto / Reasonable Housing, Penafiel / House in Fontaínhas, Porto / House with a Curved Wall, Porto / House with Four Columns, Porto / House and Atelier, Porto / Folly for an Art Piece / Broken House, Porto / House under a Big Roof, Famalicão /Six Houses and a Garden, Porto / Suspended House, Porto / Small House with a Monumental Shower, Amarante / Apartment on a Mint Floor, Porto / House along a Wall, Porto / Uneven House, Porto / Folly for Sun and Sound, Brussels / Nexus Gloriously Repeating. fala

※註 ポルトガルにおいて、現地での投資や不動産購入により、それを保有する外国人に対して発行される長期居住ビザ。

by 2G , fala

REGULAR PRICE ¥8,580  (tax incl.)

softcover
160 pages
235 x 305 mm
color
2020

published by WALTHER KÖNIG