CRISS-CROSS by Daniel Buren
フランス人コンセプチュアルアーティスト、ダニエル・ビュラン(Daniel Buren)の作品集。本書は、共同制作者たちの反応も交えて紹介した作者の50年間の制作の記録である。柱、壁にカラフルなガラスやストライプをつけて建物を変身させてみせる「works in situ(原位置の作品)」で作者はよく知られている。
その全経歴にわたってまとめられたモノグラフである本書には、総勢39名の寄稿とそれにまつわる図版資料が添えられている。寄稿者陣の共通点として、作者ダニエル・ビュランというアーティストが形成された時期に、寄稿者らにとってもビュランにとっても、その道が交差(CROSS)していたということである。ソフィ・カル(Sophie Calle)やハンス・ハーケ(Hans Haacke)など、キュレーター、ギャラリスト、コレクター、美術評論家、そしてアーティスト仲間など、作者の人生と芸術の形成に影響を与えてきた面々が揃う。
編集は、キュレーターであり本書の版元であるデンマークの出版社「ルーレット・ルス(Roulette Russe)」のヘレネ・ガムスト(Helene Gamst)が手がける。
寄稿者:
ジョヴァンニ・アンセルモ(Giovanni Anselmo)、イゴール・アンティック(Igor Antic)、アン・バルダッサリ(Anne Baldassari)、ジョエル・バンザカン(Joël Benzakin)、ベルナール・ブリステーヌ(Bernard Blistène)、ダニエル・ビュラン、ソフィ・カル、ミシェル・クラウラ(Michel Claura)、クレア・S・コプリー(Claire S. Copley)、ブルーノ・コーラ(Bruno Corà)、アニー・デ・デッカー(Anny De Decker)、ダン&ファビアン・デミュインク(Dan & Fabien Demuynck)、ジャン・クリストフ・デニス(Jean-Christophe Denise)、シドニー・B・フェルセン(Sidney B. Felsen)、シモン・フリーゼ(Simon Friese)、ジャン=ルイ・フロマン(Jean-Louis Froment)、ルディ・フックス(Rudi Fuchs)、クラウド・ゴセリン(Claude Gosselin)、ハンス・ハーケ(Hans Haacke)、ギャリー・ニール・ケネディ(Garry Neill Kennedy)、キャスパー・ケーニッヒ(Kasper König)、イヴォン・ランベール(Yvon Lambert)、ローラン・ル・ボン(Laurent Le Bon)、ブリジット・ルフェーブル(Brigitte Lefèvre)、マルセル・ルフラン(Marcel Lefranc)、ニコラス・ログズデイル(Nicholas Logsdail)、パウル・メンツ(Paul Maenz)、、マッシモ・ミニニ(Massimo Minini)、南條史生(Fumio Nanjo)、ミシェル・ニュリッザニー(Michel Nuridsany)、大谷芳久(Yoshihisa Otani)、フィリップ・パレーノ(Philippe Parreno)、ジョエル・ピジャディー(Joëlle Pijaudier)、アンカ・タスコウスカ(Anka Ptaszkowska)、アン・ロリマー(Anne Rorimer)、ジャン=マリー・ロッシ(Jean-Marie Rossi)、マルク・サンチェス(Marc Sanchez)、ジェローム・サンズ(Jerome Sans)、スザンヌ&セルマン・セルヴィ(Suzanne & Selman Selvi)、ナオミ・スペクター(Naomi Spector)、アンドレア・ヴィラーニ(Andrea Villiani)