DISAPPEARING ACTS by Bruce Nauman

アメリカ人アーティスト、ブルース・ナウマン（Bruce Nauman）の作品集。2018年にバーゼルの「シャウラガー・ローレンツ財団美術館（Schaulager）」、2019年に「ニューヨーク近代美術館（MoMA）」で開催された巡回展覧会に伴い刊行された。本書は、50年に及ぶ作者のキャリアを、豊富な図版を用いて包括的に紹介しする。作者の作品は、ダイレクトかつ対立的であり、しばしば単純な修練や批判的な自問といったような性質を持つ。作者は、ドローイング、版画、映像、彫刻、サウンド、言語、パフォーマンス、複雑なインスタレーションなどを通じ、身体、時間、空間、動き、建築の現象学的・心理学的経験を考察する根本的な問いを一貫して探求している。本展では、作者が持つ建築模型への関心や色彩の意義など、これまでこの作品群への批評で軽視されてきたシリーズやテーマに、幅広い執筆陣が目を向けている。展覧会のコンセプトに関する広範な紹介に加え、特定の反復するアイデアや媒体に焦点を当てた17のショートエッセイも収録。また、貴重な画像群や未発表の図版を多数掲載した展覧会年譜も見ることができる。