アメリカ人建築家マイケル・メレディス（Michael Meredith）とヒラリー・サンプル（Hilary Sample）によって設立されたニューヨークを拠点とする建築スタジオ「MOS」による絵本。

本書は、ヘリット・リートフェルト（Gerrit Rietveld）、ルイス・I・カーン（Louis I. Kahn）など、建築界の偉人らが設計したさまざまな家やそれぞれの個性を細部まで絵本形式で紹介しながら、理想の家を探す旅へ読者を誘う。モントリオールの建築ミュージアム、「CCA（Canadian Centre for Architecture、カナダ建築センターとも）」とイタリアの出版社「CORRAINI EDIZIONI」との共同出版。

大きな家、小さな家、変わった家、古い家と、色んな家があるけれど、自分にぴったりの家はどうやって決めればいいのだろう。

本書では、ある家族が建築史を巡りながら、ぴったりな家を探す旅へ出る。ぴったり合う家が見つからず、自分たちで作ることになる。しかし、常に付け加えるものや、変えるものがあり、そこで完璧な家が存在しないことに気づき、本当に楽しいのは探求そのものであるということがわかる。最後に、次を想像しながら、始まりの場所で旅を終える。

本書は、子供向けの建築形式の用語集であると同時に、生涯にわたる好奇心を語る真の物語である。