MEAT LOVE: AN IDEOLOGY OF THE FLESH by Amber Husain

イギリス人作家で編集者、学者のアンバー・フセイン(Amber Husain)の作品集。気候変動による壊滅的状況と共同体化した農業関連産業が蔓延る時代の中、食肉の生産は圧倒的な変化を遂げていっている。欧米の都市生活者たちは我々が食す動物たちに目を向け、考え、愛をもって動物に接することを学ぶよう訴えかける。我々は、新鮮で威厳ある大地の関わりに対する世俗的な欲望を柔らかくほぐすよう問われている。それでも我々の肉に対する食欲はこの新しい見方によって埋め合わせることができるのだろうか?肉の生産、販売、そして消費に対するこの「倫理的」アプローチは果たして本当にこの地球と我々の魂を共に救うことができるのだろうか?

本書で作者は、現代美術や映画からインスタグラムや広告に至るまで、幅広いヴィジュアル・ソースを駆使し、装飾され描かれた我々の食肉に対するイメージが持つ美しさ、悲劇、そして謎を分析する。現代的な人と動物の関係の中の「愛」の本質を探り、図版と共に描かれているこのエッセイは、高級化させ、変質化させ、影響を与え、良くも悪くも我々の政治的想像力としてある食肉のヴィジュアルカルチャーに、実利主義者的な批判的視点を投げかける。

本書はイギリスの出版社「MACK」が刊行する、文化論者やキュレーター、アーティストが1つのテーマや作品、思考をテキストで掘り下げるシリーズ「DISCOURSE」の1冊として刊行されている。

by Amber Husain

REGULAR PRICE ¥3,850  (tax incl.)

softcover
112 pages
125 x 195 mm
color, black and white
2023

published by MACK