NOGUCHI AND GREECE, GREECE AND NOGUCHI by Isamu Noguchi

ロサンゼルス生まれの日系アメリカ人アーティスト、イサム・ノグチ(Isamu Noguchi)の作品集。作者とギリシャの間における不朽の関係を探る2冊組のアーカイブ・カタログ。20世紀において最も名高いアーティストの一人である作者と、何十年もの間、作者が足繁く訪れた地中海の一国の関係性を「Objects of Common Interest」が分析する。作者の作品におけるギリシャ文化の影響や、複数の文化、多様に熟練した者たち、様々なメディアと交わることで確立された変性的なアイデンティティを考察する2冊となっている。未公開のものも含まれる手紙や写真、スケッチ、作者本人の言葉がギリシャと作者の親密なる仲を明らかなものとしている。

未来派の思想家、デザイナー、構造家、建築家、発明家、詩人であるバックミンスター・フラー(Buckminster Fuller)や、ダンサーでありコレオグラファーのマーサ・グレアム(Martha Graham)など、作者のクリエイティブ・コミュニティと共にする実り豊かな共作の作品を探り、現代のデザインとアートに関する作者の不滅の遺産を解釈し直した新たなテキストを収録。殊に、ダイアン・アポストロス=カパドーナ(Diane Apostolos-Cappadona)、シャオ=ユン・チュ(Hsiao-Yun Chu)、デーキン・ハート(Dakin Hart)、バックミンスター・フラー、ヤニス・ヴァレラス(Jannis Varelas)、ニコラス・パイシオス博士(Nicolas Paissios)、カテリナ・コスキナ(Katerina Koskina)、そして作者自身による文章は注目に値する。

マルコ・アルゲーロ(Marco Arguello)、イワン・バーン(Iwan Baan)、ヤニス・ブルニアス(Yiannis Bournias)、ローレン・コールマン(Lauren Coleman)、ブライアン・W・フェリー(Brian W. Ferry)、アドリアナ・グラヴィアーノ(Adrianna Glaviano)、ブルック・ホームズ(Brooke Holmes)、久保田菜穂、マティス・ラバディ(Mathjis Labadie)、ヤナ・ロマノヴァ(Jana Romanova)、オマール・サトール(Omar Sator)、マチュー・サルヴァン(Matthieu Salvaing)、ステファノス・ツァキリス(Stefanos Tsakiris)ら写真家たちが、作者の進化の絶えない作品群と「 Objects of Common Interest」の作品に対して視覚的に応えている。

本書は、「オブジェクツ・オブ・コモン・インテレスト」とニューヨークの「イサム・ノグチ美術館(Noguchi Museum)」によって行われた研究と展示プロジェクトの延長線にあるものである。編集は、アナンダ・ペルラン(Ananda Pellerin)と「 Objects of Common Interest」が手がけている。

by Isamu Noguchi

REGULAR PRICE ¥10,450  (tax incl.)

2 softcovers in a slipcase
320 pages in total
178 x 241 mm
color, black and white
2023

published by ATELIER ÉDITIONS