PROUVÉ | NOUVEL FEREMBAL HOUSE by Jean Prouvé, Jean Nouvel
20世紀を代表するフランス人建築家、デザイナー、ジャン・プルーヴェ(Jean Prouvé)とジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)の作品集。
2010年10月、パリの「パトリック・セガン・ギャラリー(Galerie Patrick Seguin)」は、プルーヴェが1948年に制作し、ヌーヴェルが改修した「FerEmbal House」をパリのチュイルリー公園で公開した。元々は石造りの基盤の上の建てられた2階建構造であったこの作品は、独立した建物としての新たな構成が加えられ生まれ変わった。
最新の技術資源を駆使し、ダクト状のブロックを使った積み重ね可能な橋脚、脱着可能な厚板の床といったモジュール性を組織化することで、ヌーヴェルは「FerEmbal House」の構造が持つ固有のモビリティを際立たせ巧みに利用している。また、元は2階建構造であったため建て替え後に建物の地上からの高さが減少したことに伴って新たに階段を設けるなど、プルーヴェ建築の基本的なロジックが見事に反映されている。
本書はプルーヴェとヌーヴェルという2人の重要な建築家と、「FerEmbal House」が誕生した1948年、そしてヌーヴェルによって新たな形に作り替えられ展示された2010年という2つの時代をつなぎ、プルーヴェの掲げた指針を扱った総合的な刊行物である。第1巻はヌーヴェルとパトリック・セガン(Patrick Seguin)の前書きに始まり、ヌーヴェルによる「FerEmbal House」の建て替え、組み立て後のチュイルリー公園での展示についてまとめられ、第2巻では「FerEmbal House」の歴史や制作の背景、プルーヴェによる建築構造の発明とその変遷を辿るという二部構成で作られている。付属のDVDには、「パトリック・セガン・ギャラリー(Galerie Patrick Seguin)」が制作した「FerEmbal House」の建て替え、組み立て、展示に関する3本の映像を収録。
EXHIBITION:
ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで
会期:2022年7月16日(土) - 2022年10月16日(日) 月曜休館(7月18日、9月19日、10月10日を除く)、7月19日(火)、9月20日(火)、10月11日(火)
時間:10:00-18:00
開催場所:東京都現代美術館 企画展示室 1F/地下2F
詳細
※本展は終了いたしました