SOUVENIR ST. MORITZ #4 by David Sims, Jake Chapman
スイスの高級リゾート地、サンモリッツに毎年1人のアーティストを迎え、滞在制作した作品を元に作品集を発表する年刊式プロジェクト『SOUVENIR』。第4号は、イギリス人ファッションフォトグラファー、デヴィッド・ シムズ(David Sims)とイギリス人アーティスト、ジェイク・チャップマン(Jake Chapman)。
デヴィッド・ シムズは、1966年にイギリスのイギリス・イングランド中部の工業都市として有名なシェフィールドに生まれ、1990年代初頭に『The Face』や『i-D』、『Vogue』などのファッション & カルチャー誌で名を馳せた。フォトグラファーのロバート・エルドマン(Robert Erdmann)、ノーマン・ワトソン(Norman Watson)のアシスタントを経て、写真エージェンシー「M.A.P.」に所属し、様々な媒体で活躍。「アレクサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」、「バレンシアガ(Balenciaga)」、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」、「ジル・サンダー(Jil Sander)」、「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)などの広告ヴィジュアルなどをこれまでに手掛けている。
イアコボス・”ジェイク”・チャップマンとコンスタンティノス・”ディノス”・チャップマンは、ロンドン出身のアーティスト・デュオであり、 通称「チャップマン・ブラザーズ」と呼ばれる。1990年、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業し、ギルバート&ジョージ(Gilbert & George)のアシスタントを経て、兄弟ユニットとして制作活動を開始。チャップマンは、ダミアン・ハースト(Damien Hirst)、トレイシー・エミン(Tracey Emin)、サラ・ルーカス(Sara Lucas)など「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(Young British Artists、略称YBA)」と呼ばれる、1990年代初頭に一躍有名になったイギリスの若手アーティスト群の一人である。2008年には、アドルフ・ヒトラーの水彩画の購入し、ヒッピー・カルチャーのモチーフをその絵に加筆した作品を発表するなど、意図的に過激な題材を扱うことが多い。2022年、ジェイク・チャップマンの個展「Me, Myself and Eye」の発表に伴い、チャップマン・ブラザーズとしての活動に終止符を打ったことが公表された。