WITS' END by Roni Horn
アメリカ人アーティスト、ロニ・ホーン(Roni Horn)の作品集。『Wits’ End』を構成する二つのドローイングシリーズ作品が収録されている。作者は手書きのイディオムや決まり文句、口語表現を素材とし、言葉の意味と曖昧さを探求する。約300人に土語(※註)のフレーズを5つずつ書き溜めてもらい、それらをシルクスクリーンで印刷した。2018年から2019年にテキサス州ヒューストンの「Menil Drawing Institute」で展示された『Wits’ End Sampler』(2018)では、イディオムが独特な構成で、直接壁に映し出されている。『Wits’ End Mash』(2019)は、紙にシルクスクリーンで印刷された75~350のイディオムで構成されている。本作は、物質そのもののみならず、その意味、記憶、そして謎めいたコレクターとして制作したその他の一連の作品群と共鳴する。本作に収録されているミッシェル・ホワイト(Michelle White)によるエッセイでは、”不安定さと動きを歓ぶ” という意味も含みながら「言語が失われ、含意が移行する瞬間」を追求する。本作は、一連作品集シリーズの第7作目であり、『Bird』(2008)と『Aka』(2010)と同様「Hauser & Wirth」からの刊行となる。
※註 ヴァナキュラー言語、地方語、現地語など。その地に土着している住民の言葉、その土地特有の言葉。
記事:ロニ・ホーンインタヴュー「水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」(IMA ONLINE)
EXHIBITION:
ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?
会期:2021年9月18日(土) - 2022年3月30日(水) 会期中無休
時間:9:00-17:00
開催場所:ポーラ美術館 展示室1, 2 遊歩道
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※本展は終了いたしました