APARTAMENTO COOKBOOK #8 TUBER, OR NOT TUBER?
スペイン発のインテリア雑誌『Apartamento』が2016年よりスタートした、年一回刊行のレシピブック『Apartamento Cookbook』シリーズ。
「チューバーなのか、チューバーではないのか」。それが第8号『Apartamento Cookbook #8: Tuber, or Not Tuber?』の問題である。本書では、シェイクスピアの『ハムレット(Hamlet)』の有名なセリフを地下深くへと、自問自答している。そもそも「根菜(tuber)」とは何か?これまでのレシピブックは食卓の定番食材、スパイス、またはスイーツに言及するのに対し、「チューバーなのか、チューバーではないのか」は読者を料理界の「あるか、ないか」に引き込み、様々な根菜を活用したレシピで回答する。各レシピにはからかうような「チューバーチェック」が付属し、標準的な料理本をゲームのように楽しませ、地下深くに潜る様々な美味しさ、チューバーかどうかを読者に紹介する。
ジェームズ・ビアード賞受賞者のコーリー・リー(Corey Lee)、「ノーマ(noma)」のフレーバー化学者であるる、アリエル・ジョンソン(Arielle Johnson)、王室御用達のパン職人クレール・プタック(Claire Ptak)、メキシコ・オアハカの若手シェフ、タリア・バリオス・ガルシア(Thalia Barrios Garcia)、ヴィジュアル・アーティストの題府基之などによるレシピでは、塊茎とその同族の茎が、新鮮なサラダ、フライド・エンユカド、冷たいオルチャータの形をとる。「スイスデザイン賞(Swiss Design Award)」を受賞したグラフィックデザイナー、オルガ・プラダー(Olga Prader)は、遊び心あふれるイラストレーションで本書に命を吹き込み、我々を深く、おいしそうに地下へと誘う。