アメリカ出身で、フランスを拠点として活動したフォトグラファー、画家、映画監督、ウィリアム・クライン（William Klein）の作品集。2025年9月から10月にかけてベルギー・アントワープのギャラリー「Gallery FIFTY ONE」と「FIFTY ONE TOO」で同時開催された展覧会にあわせて刊行された。

同展は2022年にこの世を去ってから3年を経て開催されたもので、没後にベルギーで開催された回顧展としては初となる。20世紀でもっとも急進的かつ先見的な芸術家のひとりに捧げる本展では、1950年代から1980年代にかけてベルギーで制作された作品を中心に、これまで公開されてこなかった貴重なプリントや未発表作品を含む特別なセレクションが紹介された。

強烈な視覚言語を体現する大型プリント群に加え、オリジナルのポスターや貴重なアーカイブ資料も展示され、写真家としての才能のみならず、視覚表現の限界を絶えず探り押し広げたグラフィック・デザイナーとしての卓越した創造性が浮かび上がる。

本書は、クラインがベルギーで撮影した写真群を初めてまとめたものであり、その革新性と自由な創造力を改めて感じさせる一冊となっている。

GALLERY FIFTY ONE is proud to present its second publication of William Klein's works: showcasing unseen photographs, now revealed to the public for the very first time.