HEAVEN IS A PRISON by Mark McKnight

アメリカ人アーティスト、マーク・マクナイト(Mark McKnight)の作品集。本書は、南カリフォルニアの荒涼としたハイ・デザートを背景に、風景と人の関係性と情交を描いている。絡み合う2人の男性しか存在しない、ユートピアであり同時に煉獄でもあるような奇妙な空想の世界を描く。ギリシャ神話の『シーシュポスの岩』を連想させる2人の登場人物は、自分達の行為とその背景にどこまでも広がる過酷な砂漠とによって解放されているようにも束縛されているようにも見える。いくつかの章で構成された詩的なシークエンスは、言葉通りの意味と比喩、隔たりと交わり、暴力と愛情の間を揺れ動く。地平線の見えない息の詰まるような風景写真には、天上の世界のような雲の写真と絡み合う肉体のイメージが組み合わされている。彫刻のようにも見える2人の姿は、がっしりとしているのにどこか儚くも感じられる。同じ意味を持つものとして風景と身体を表現することで、作者はその2つが表裏一体であり、どちらも超越、束縛、美、おぞましさを象徴していると示唆する。毎年国際的な注目に値する芸術プロジェクトに対して贈られる「Light Work Photobook Award」の今年度受賞作品であり、写真家によって運営されている非営利団体「Light Work」と「LOOSE JOINTS」との共同出版として刊行された。

by Mark McKnight

REGULAR PRICE ¥6,800

hardcover
132 pages
250 x 305 mm
black and white
2020

published by LOOSE JOINTS