NOW IS NOW by Nanna Hänninen

フィンランド人フォトグラファー、ナンナ・ハンニネン(Nanna Hänninen)の作品集。作者は、社会における個人の体験を描き出すことによって、不安定さや他者性、気候変動などのテーマに光を当ててきた。コントロールしたいという欲求とその不可能性、そして今の時代に生きる我々の誰もが避けて通ることができない気候変動とそれがもたらす選択肢という現代の緊急の課題に向き合っている。本書に収録された作品群は、様々な感情がうごめく混沌の中で感じる不安、実存的な脅威、その中で生き延びていくことを表現する。このことは作者本人が体験したことだけでなく、作品を鑑賞している私たちにも当てはまる。ゴスタ・セルラキウス博物館(フィンランド)のヘッドキュレーター、ローラ・クールネ(Laura Kuurne)と、作家であり哲学者のツォーマス・ネヴァンリンナ(Tuomas Nevanlinna)によるテキストに作者のイメージが織りなすこのシリーズは、今この瞬間に加え、時間そのものとその相対性が持つ重要性を探求している。過去は記憶に過ぎず、未来は心が作り出す虚像である。そして我々が直接的な影響を及ぼすことができる唯一の瞬間である「今この時」は、この2つの間に存在する。本書は2020年にゴスタ・セルラキウス博物館で開催された回顧展「How about the Future?」に伴い刊行された。

by Nanna Hänninen

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hardcover
160 pages
115 x 148 mm    
color, black and white
2020

published by KODOJI PRESS