PLEASANT STREET by Judith Black

アメリカ人フォトグラファー、ジュディス・ブラック(Judith Black)の作品集。1979年に4人の子供たちを連れて米マサチューセッツ州ケンブリッジに引っ越してきた作者は、そこでうまくやっていけそうかと友達に聞かれた。どうなるか分からないというのが正直な気持ちだったという。一家は町の一画の老朽化したアパートに引っ越してきたばかりだった。不動産屋の女性はこの辺ではこれでもましな方だと言っていた。家からすぐの小さな店の木の壁には「FUCK YOU」という文字がスプレーで殴り書きされていた。牧歌的なニューハンプシャー州で、ヒッピーばかりの大家族で和気あいあいと暮らしてきた一家にとっては気が滅入るような光景だった。ほとんど収入がなく、小さな子供たちを4人も抱えたシングルマザーには、この町で幸せに暮らしていけるとは到底思えなかった。それからの20年間、作者は日々成長する子供たちの生活や自分と子供たちとの関係を写真に撮り続けた。

これからは町の通りを歩き回って写真を撮っているわけにはいかないということは、すぐに分かりました。MIT(マサチューセッツ工科大学)でアシスタントを務める傍ら授業を受け、母親としての役目もこなさなければならなかったので、自分の時間はほとんどありませんでした。薄暗いアパートが私のスタジオになりました」―ジュディス・ブラック

この作品が世に出るまでに何十年もかかったなんておかしなことですが、待った甲斐がありました。ブラックの作品に出合ったのは21歳でしたが、その時と同じく心から感動しました。彼女の写真は、私の周りのなんでもない世界をより生き生きとさせ、注目に値するもののように感じさせてくれます」―アレック・ソス(Alec Soth)

これらの親密で複雑なイメージを通じてブラックは、働く母親として自ら体験してきた数々の困難を理解し、聖域であると同時に制作のためのスタジオでもある家を記録に残そうとしていました」―フィナンシャル・タイムズ紙

by Judith Black

REGULAR PRICE ¥7,400

hardcover
120 pages
250 x 250 mm    
black and white
2020

published by STANLEY/BARKER